ごあいさつ
「未来パッケージ」とは
この度、「製袋加工の未来を考える会」の初代会長を仰せつかりました前田です。
軟包装業界はいろいろな諸問題がからみ岐路の状態にあると思います。
人手不足・環境問題・働き方改革・コンプライアンス・異常な品質要求等問題を抱えていますがこれらの問題解決に向け多くの知恵を出し合い、協力しあう為に業界で集まった集団です。我々の創る「袋」は決して主役ではなく関心の薄い「わき役」と言えますが、世の中になくてはならないものだと自負しており業界の地位向上の為の勉強会・講習会・研修会を開催し活動していく所存です。
少子高齢化が急速に進み、省力化・自動化・IT化にも積極的に取り組み、引継ぎたいと思われる業界にしなくていけません。次世代の担い手に問題を先送りするのではなく先人達のご苦労の糧により良い業界を目指していくことをお約束いたします。
最後に全国グラビア協同組合連合会の田口会長・関西グラビア協同組合の竹下理事長のお力添え・ご指導をいただき発足にいたり大変感謝申し上げます。
製袋加工の未来を考える会
未来パッケージ
会長 前田 敏幸
パッケージはいつからあるの?
包装の歴史
私たちの身近にある食品や日用品を守り、届けるパッケージ。その歴史は、素材や技術の進化とともに歩んできました。かつては紙や布が主流でしたが、フィルムの登場により軽く丈夫で衛生的な包装が可能に。製袋加工は、原反フィルムを用途に合わせて袋状に加工する技術で、安心・便利な暮らしを支えています。
そんなパッケージの歴史について、簡単に学んでみましょう。

明治時代以前:和紙の袋文化(〜1868年) 主な素材:和紙、竹、わらの縄やむしろ、経木(きょうぎ)、風呂敷などを使用していました。 技術背景:和紙を折り、糊で貼り合わせる手作業の袋づくり。寸法や仕様 は店舗ごとに異なり、再利用も想定されていました。 ...

昭和後期:プラスチック袋の普及と多様化(1950年代〜1980年代) 主な素材:LDPE、HDPE、PP、セルロースフィルム、セロファンなどを使用していました。 技術背景:押出成形機によるフィルム製膜、ヒートシール加工、グラビア 印刷の導入、ラミネ ...

令和時代(2020年〜現在):環境に配慮した「スマートな袋」へ 2020年以降の大きな変化のひとつが、「環境への配慮」です。特に2020年7月のレジ袋有料化をきっかけに、消費者の間でも「エコ包装」への関心が高まり、袋をつくる素材や形も大きく見直されるよう ...